ホルムアルデヒドを放出する防腐剤は一般的にパーソナルケア製品や掃除用製品に使われています。ホルムアルデヒドは既知のヒト発がん性物質に分類されています（注：日本では化粧品類へのホルムアルデヒド配合は禁止されています）。

第四級アンモニウム化合物は一般的な柔軟剤の殺菌剤もしくは防腐剤として使用されており、柔軟剤として機能します。第四級物もまた、アレルギーや炎症（肌、眼、肺）、喘息、不妊などの複数の健康問題に関係するホルムアルデヒド放出剤である可能性があります。

パラベンは化粧品やパーソナルケア製品に微生物の繁殖を防ぐ防腐剤として使われています。これらの内分泌かく乱性化学物質は皮膚、血液、消化器官から吸収されます。

多くの洗剤に含まれている物質で、服を白くし、より清潔になったように思わせる効果があります。しかしながら、肌が触れるとアレルギー症状が出る可能性があります。

合成香料は既知のアレルゲンのトップ５のひとつで、アレルギー反応、発疹、化学物質過敏症の原因になります（注：ピッパースタンダードの柔軟剤に配合されている植物由来の合成香料は既知のアレルゲンではありません）。

SLES（ラウレス硫酸ナトリウム）は界面活性剤や発泡剤として高い効果がありますが、石油を原料とした界面活性剤で、特に長期間使用すると眼、肌、肺に刺激を与える物質として知られています。SLESは分子内に石油化学成分のエトキシドを含んでいます。

もう１つのアニオン性界面活性剤であるSASも石油由来の成分で、LASと同様に環境や健康への問題を引き起こす可能性があります。

アルコールエトキシレート(AE)は洗濯用漂白剤に幅広く使われている非イオン性の界面活性剤の主な成分類です。しかしながら、エトキシ化の過程では既知の発がん性物質であるエチレンオキサイドや、ヒトに対する発がん性物質として知られている1,4-ジオキサンによって汚染されることがあります。アルコールエトキシレートは製品の成分表示に示されますが、その中にエチレンオキサイドや1,4-ジオキサンが残っているかどうかは製品ごとに確認する必要があります。

1,4-ジオキサンは主にエチオキシ化と呼ばれる過程で生成され、乳がんの発がん性物質として知られているエチレンオキサイドは他の化学物質による刺激を弱めるために添加されます。

ほとんどの人が知っている一般的な洗浄成分です。生地を明るくしたり消毒するために使いますが、塩素は私たちが想像するより有害です。長期間に渡って服にダメージを与えるだけでなく、皮膚や目のやけど、呼吸不全、肺水腫（肺に溜まる液体が呼吸を困難にします）などの原因にもなります。

もし水中に多量のリン酸塩が存在するならば、藻類や雑草が早く育つでしょう。これらは水路を詰まらせ、貴重な酸素を多量に消費するため、魚や水生生物に深刻な被害をもたらす可能性があります。

化粧品などのパーソナルケア製品や洗剤の香料に含まれる溶媒として知られています。フタル酸エステルは私たちの体のホルモンに影響を与えるため「内分泌攪乱物質」として知られています。量が多いと肝臓、腎臓、肺、生殖系にも影響を及ぼすことがあります。

しつこい汚れに対し高い洗浄効果がありますが、肌や眼に触れると深刻なやけどの原因となる腐食性を含んでいます。塩酸には十分な注意を払う必要があります。

イソチアゾリノンは有害な細菌や藻類の繁殖を防ぐため、化粧品や家庭用品に使われている防腐剤です。これらの合成防腐剤は刺激物やアレルゲンとして知られているため、ほとんどの国で厳しく規制されています。